井出草平の研究ノート

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

井上洋一「思春期・青年期の「ひきこもり」に関する精神医学的研究」

井上洋一,2006, 『厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)総括研究報告書 思春期・青年期の「ひきこもり」に関する精神医学的研究』 最近「摂食障害」の研究をやっている人と思われがち(そんな気はまったく無いのだが)なので、ひきこもり関…

逸脱論研究会のお知らせ

テキスト:Lemert, Paranoia and the Dynamics of Exclusion / Kitsuse, Societal Reaction to Deviant Behavior 日時:9月25日(月) 15:00〜 場所:大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス) 東館419 目的:逸脱論の日本語・英語文献を交互に読んでいく…

辻井正次「アスペルガー症候群の理解と地域支援のあり方」

辻井正次 「アスペルガー症候群の理解と地域支援のあり方」 『月刊保団連』 42〜48,2006/5. ちなみに、近年の知見では、被虐待児の57%に発達障害があるなど、子どもの育てにくさの背景に発達障害の問題が存在していることが明らかになっている。このデータ…

家庭内暴力振るう長女殺害

長女を精神科で診察させたところ、統合失調症と診断されたが、それが誤診だったため長女が不満を募らせ、暴力を振るうようになった。診察を受けさせたことへの負い目などから、長女の暴力に抵抗できなかった http://www.sankei.co.jp/news/060814/sha056.htm…

水田一郎「摂食障害とひきこもりの関連についての研究」

水田一郎(分担研究者)・研究協力者(木下朋子),2006, 「摂食障害とひきこもりの関連についての研究」, 『厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)分担研究報告書』. ひきこもり経験の有無として、「あなたはこれまでに、世間一般で言われ…

吉田友子「高機能自閉症とアスペルガー症候群」

吉田友子, 「高機能自閉症とアスペルガー症候群--臨床家のための概念整理」 『医学のあゆみ』 217(10),984〜989,2006/6/3. アスペルガー症候群の概念整理の論文。非常に勉強になる。 日本では,カナー症候群といえば中重度の知能障害を合併した自閉症のみ…

摂理と一条ゆかり

最近になって、私が数年前に取材した、この勉強会が、問題の指摘される「摂理」という団体が運営していたことを知り驚いております。私は取材当時、「摂理」の教祖なる人物が、昨今報道されているような問題を起こしているなどということを全く知りませんで…

読書会文献

Paranoia and the Dynamics of Exclusion. by Lemert, Edwin, Sociometry; Mar1962, Vol. 25 Issue 1, p2-20. The article reports on paranoid behavior. One of the few generalizations about psychotic behavior which sociologists have been able to m…

いま、アスペルガー症候群が注目されている背景

加藤敏・十一元三・田中康雄 他 「座談会/いま、アスペルガー症候群が注目されている背景」 『現代のエスプリ』 (464),5〜39,2006/3. 田中 杉山登志郎先生が「そだちの科学」五号(二〇〇五年十月)で、相談に来ているアスペルガー症候群と診断された方のう…

プロ社会学者の覚悟

プロ社会学者の覚悟 http://sociology.jugem.jp/?eid=147 太郎丸先生の覚え書き。 先生が書かれていることは「ある意味」常識的なこと。 摂食障害というカレーが少し食べずらい今日この頃。ここ1ヶ月ほど摂食障害関係の文章を読むのがツライ。理由はカレー…

清水誠「小児期発症の摂食障害とその関連疾患--Great Ormond Street criteria」

清水誠・生田憲正, 「小児期発症の摂食障害とその関連疾患--Great Ormond Street criteria」 『医学のあゆみ』 217(10),953〜958,2006. 小児期発症の摂食障害とその関連疾患の診断分類であるGreat Ormond Street criteriaについてのべた論文。 たとえば, D…

フランクル「それでも人生にイエスと言う」

それでも人生にイエスと言う作者: V.E.フランクル,山田邦男,松田美佳出版社/メーカー: 春秋社発売日: 1993/12/25メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 109回この商品を含むブログ (89件) を見る 心理系の知人の薦めで読む。 著者のフランクルはナチスの収容…

グッスミン

改訂前のグッスミン発見 まだ普通に売ってるみたいだ。

質的研究のパラダイムと眺望

質的研究のパラダイムと眺望 (質的研究ハンドブック)作者: ノーマン・K.デンジン,イヴォンナ・S.リンカン,平山満義,古賀正義,岡野一郎出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2006/07メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 出た。少…

逸脱論研究会のお知らせ

テキスト:Goode, The Society for the Study of Social Problems. / Taub et al., BODY IMAGE AMONG WOMEN WITH PHYSICAL DISABILITIES 日時:8月28日(月) 15:00〜 場所:大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス) 東館419 目的:逸脱論の日本語・英語…

グッスミン問題

id:gojopostさんがグッスミン問題についてまとめをされている。 http://d.hatena.ne.jp/gojopost/20060806 グッスミンは、ライオンの「健美創研」ブランドの一商品として位置付けられている。このブランドは「ストレスフルな現代を生きる女性の「健康」と「…

コンラッド=シュナイダーによるオルタナティブ・モデル

逸脱と医療化―悪から病いへ (MINERVA社会学叢書)作者: ピーターコンラッド,ジョゼフ・W.シュナイダー,Peter Conrad,Joseph W. Schneider,進藤雄三,近藤正英,杉田聡出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2003/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を…

子どもの防犯に関する特別世論調査

子どもの防犯に関する特別世論調査 http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/tindex-h18.html 不安になる理由としては「テレビや新聞で,子どもが巻き込まれる事件がよく取り上げられるから」とメディア経由が85.9%。取り組みとしては「防犯パトロールといっ…