井出草平の研究ノート

ゲームに熱中する子に対して、してはいけない3つのタブー 関正樹さんインタビュー(不登校新聞)

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とくに、学習成績はゲームとセットで語られることが多い論点ですが、「ゲームと学習成績を結びつけて語ることは、親子関係において何もよい方向に働かない」というのが私の考えです。
むしろ、悪影響を及ぼす可能性のほうが高いな、と。「ゲームをやめないと成績が下がって困るわよ」という親の一言で勉強するようになる子どもはごく一部です。


ゲームのよいところは、大きく4つあると考えています。 1つ目は「ゲーム上手はヒーローである」ということ。ゲームが上手な子は彼らの世界で一目置かれます。それ自体が友人関係などにおけるストレスから自分を守る保護因子になるわけです。
2つ目は「チャレンジへの耐性がつく」ということ。ゲームによっては試行錯誤を何度もくり返さないと先に進めないものもありますので、ゲームを通じて身につく力だと思います。
また「ゲームは子ども世界の共通言語である」ということ、これが3つ目です。逆に言えば、ゲームをまったくやらずに子どもの世界を生きていくというのは、現実問題として非常に難しいんです。
最後に「離れた友だちといっしょに遊べる」ということ。コロナ禍のステイホームにおいて、ゲームがその機能を果たしていたのは、子どものメンタルヘルスから考えると非常に大きな意味があったと私は考えています。