井出草平の研究ノート

「ゲーム条例」に関する書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』が発売 問題を追ってきた記者によるノンフィクション

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「ゲーム条例」に関する書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』が発売 問題を追ってきた記者によるノンフィクション 著者の山下洋平による報道番組が現在もネット上で見逃し配信中

+ 重田雄一 BY 重田雄一

Posted 2023年4月14日14:34 香川県のいわゆる「ゲーム条例」について取り扱った書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』が本日2023年4月14日に発売となった。Amazonでの価格は1892円(税込)だ。

書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』は、ゲーム条例について追ってきた記者・山下洋平によるノンフィクションだ。書籍はこの条例の不透明な制定過程や科学的根拠に疑問を抱いた記者が真相に迫り、地方から民主主義のあり方を問うものになっているという。

山下洋平はKSB瀬戸内海放送記者として、この問題について追ってきた。2020年に同氏が手がけたKSB制作番組『検証 ゲーム条例』は民間放送連盟賞を受賞している。この番組は2022年になってから、条例の「科学的根拠」についてあらためて検証する続編も作られている。番組はどちらもYouTubeで見逃し配信されているので、チェックしてみるといいだろう。

IGN JAPANでも2020年1月に「ゲームに規制は必要か?」というテーマでトークをおこなった。 いわゆるゲーム条例の正式名称は「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」で、2020年4月1日に施行された。これはゲームやスマホの利用時間の目安を定め、家庭内でルールを設け、保護者にルールを順守させるよう努力義務を課すものである(ゲームは1日60分までで、学校休業日は90分までが目安)。

ゲーム条例については「幸福追求権を保障する憲法に反する」として、高校生とその母親が香川県に損害賠償を求めた訴訟を起こしていた。この件については2022年11月の産経ニュースの記事によると、高松地裁が条例を「合憲」として請求を棄却したという。記事によると、「8月30日の判決は、条例の規定は『努力目標』に過ぎず、違反しても罰則はなく必要最小限度の制約にとどまると判断した」と書かれている。

山下洋平はツイートにて、「合憲判決で『もう終わった話』のような空気も漂っていますが、この間の経緯を書籍という形で改めて世に問いたいと思っています」と書いている。

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