井出草平の研究ノート

中国テンセントが、ゲームの「顔認証システム」を導入開始。認証しない場合、12歳以下と識別されゲームが「1日1時間」しか遊べなくなる(AUTOMATON)

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「テンセント健康システム」は、未成年の健康を守るという、社会的な義務を果たすために、テンセントが独自に開発したシステムである。このシステムが実装されたゲームにおいては、すべてのユーザーが身分証明書(一般的には中国の国民カード)を提出することを要求される。提出された個人情報は、自動的に公安のデータシステム(公安权威数据平台)と照合し、ユーザーの年齢が認定される。12歳以下の未成年ユーザーは、上記のように1日1時間しか遊べなくなり、12歳以上18歳以下の未成年は1日2時間しか遊べなくなるという。両方とも21時から翌日8時までの時間帯は遊べない。

テンセントはこの技術をゲームだけで使うわけではないようだ。

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テンセントはゲーム会社はメッセンジャーアプリやQRコード決済をしている会社であり、短期的にゲームの売り上げが多少落ちても問題はない。また、顔認証がスタンダードになれば、自社開発のできない他のゲームメーカーはテンセントの技術を有料で利用する他なくなる。ビジネスとしては賢い。