井出草平の研究ノート

日本の餓死者

会話の中で出た話題。日本でもいまだに餓死者が存在する。
最新で詳しい人口動態統計がでているのは2020年なので、そちらをみて行こう。

www.e-stat.go.jp

「餓死」に相当するのは「X53 食糧の不足」である。
23人(男性15人、女性8人)である。

総数
総数 23 15 8
0歳 - - -
1歳 - - -
2歳 - - -
3歳 - - -
4歳 - - -
0~4歳 - - -
5~9歳 - - -
10~14歳 - - -
15~19歳 - - -
20~24歳 - - -
25~29歳 1 - 1
30~34歳 - - -
35~39歳 - - -
40~44歳 - - -
45~49歳 2 1 1
50~54歳 3 2 1
55~59歳 2 2 -
60~64歳 3 2 1
65~69歳 2 1 1
70~74歳 3 3 -
75~79歳 2 1 1
80~84歳 3 3 -
85~89歳 - - -
90~94歳 1 - 1
95~99歳 - - -
100歳以上 - - -
不詳 1 - 1

25~29歳の女性1人を除いて、45歳から99歳までの間で生じている。
各ケースの詳細をみたわけではないので、推測になるが、下記2つの要因が関係しているのではないかと思われる。

  1. 45歳以上で親を失い、近縁者がいなくなり孤立化
  2. 認知能力の低下か、うつ病などで動けなくなる

ちなみに25~29歳の女性1人は摂食障害の可能性がある。摂食障害と餓死に関しては昔ブログにポストしたことがある。

https://ides.hatenablog.com/entry/20060628/1151491169

この年齢分布をみる限りは、摂食障害が主因というよりも、孤立化と身体・精神機能の低下が関係していそうである。