井出草平の研究ノート

RStanのインストールに関するメモ(2022年7月)[R]

2022年7月現在の、RにStanをインストールする手順を記載する。
現在の注意点はRStanはR4.2に対応していない、ということである。最新バージョンのRとRtoolsではRStanは動かないことに注意が必要である。 なお、Windowsでの方法であり、Macでは試していないのでわからないものの、R4.2がRStanに対応していないのは同じだと思われる。

実行可能な環境はRバージョンは4.1.3、Rtoolsバージョンは4.0

R version: 4.1.3
Rtools version : 4.0 https://discourse.mc-stan.org/t/issues-while-installing-rstan-after-r-update-to-4-2-1/27956/2

Windowsをお使いのStanユーザーは、可能であればR4.2へのアップグレードを控えていただくことをお勧めする。
https://blog.mc-stan.org/2022/04/26/stan-r-4-2-on-windows/

R4.1.3(Windows)

ダウンロードページ。

https://cran.r-project.org/bin/windows/base/old/4.1.3/

Rtoolsの設定

https://cran.r-project.org/bin/windows/Rtools/rtools40.html

Windowsの場合は下記をダウンロードする。

On Windows 64-bit: rtools40-x86_64.exe (includes both i386 and x64 compilers).

RtoolsのPATHの追加

インストールが完了したら、Rパッケージをコンパイルできるようにするために、もう1つのステップを実行する必要がある。それは、Rtoolsのmakeユーティリティ(bash、makeなど)の場所をPATHに置くことです。最も簡単な方法は、Documentsフォルダーに以下の行を含むテキストファイル.Renvironを作成することである。

PATH="${RTOOLS40_HOME}\usr\bin;${PATH}"

これはテキストエディタで行うこともできる、Rから以下のように行うこともできる(Rのコードではバックスラッシュをエスケープする必要があることに注意)。

write('PATH="${RTOOLS40_HOME}}\usrr\bin;${PATH}"', file = "~/.Renviron", append = TRUE)

Rを再起動し、Rtoolsのインストール先が表示され、makeが見つかるか確認する。

Sys.which("make")
## "C:\\rtools40\\usr\\bin\\make.exe"

次に、Rパッケージをソースからインストールしてみる。

install.packages("jsonlite", type = "source")

これで成功すればOK。

RStanのインストール

こちらは日本語のガイドがある。
下記のガイドどおり実行すれば、インストールは可能である。

https://github.com/stan-dev/rstan/wiki/RStan-Getting-Started-(Japanese)