井出草平の研究ノート

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アスペルガー症候群の暴力性

この論文は、以前に発表された論文の中でアスペルガー症候群の暴力性を取り扱ったものである。 M. Ghaziuddin, Luke Tsai, N. Ghaziudd,1991, Brief report: Violence in asperger syndrome, a critique Journal of Autism and Developmental Disorders, Vol…

不登校の薬物療法

小田晋氏の1985年の論文。不登校という用語が一般化する前に書かれた論文であるが、特に古さは感じない。発達障害についての言及がないくらいである。不登校のところを引用。「歯に衣を着せずに」書かれてあるので興味深い。 小田晋,1985, 「不登校現象と…

広汎性発達障害の有病率と英国自閉症協会(NAS)

Fombonneのコメンタリ。1997年の記事。NAS(英国自閉症協会)が声明として出した自閉症スペクトラムの有病率についての検討をしたもの。 Eric Fombonne Prevalence of Autistic Spectrum Disorder in the UK Autism, Vol. 1, No. 2, 227-229 (1997) http://aut…

ノースダコタの広汎性発達障害の疫学調査

アメリカのノースダコタの広汎性発達障害の疫学調査。 BURD, LARRY,FISHER, WAYNE,KERBESHIAN, JACOB,1987, Prevalence Study of Pervasive Developmental Disorders in North Dakota. Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatr…

ICD-10 F84 広汎性発達障害

ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン作者: 融道男,小見山実,大久保善朗,中根允文,岡崎祐士出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 110回この商品を含むブログ (4件) を見る 世界保健機関(WHO…

行政におけるアスペルガー症候群への施策

山岡修,2007, 「ケアと社会的対応 行政による支援」 『日本臨床』Vol.65, No.3 (2007/3) (通号 910) pp. 545〜550 最近,アスペルガー症候群を含む発達障害に対する国の支援施策が続々と打ち出されている.2006年度でみると,厚生労働省関係では,発達障害…

エフェドラの危険性について

以前まとめた「エフェドリン」について追加。エフェドラは食欲減退の副作用があることからダイエット薬に使われる(正確には広く使われていた)。 高橋薫子,2004, 「“エフェドラ’は本当に危険なのか?」 『ファルマシア』 40(7),670-671 エフェドラを含有す…

岡島美朗「鑑別診断 人格障害」

岡島美朗,2007, 「鑑別診断 人格障害 (特集 アスペルガー症候群--病因と臨床研究)」 『日本臨床』65(3) (通号 910),502〜505. アスペルガー障害とパーソナリティー障害についての論文。 発達障害は発達が通常とは異なると言うことなので、発達段階をみて…

第3回オーマイ読者相談室 15年引きこもりの息子をどうしたら?

読者からの疑問に専門家が答えるというもの。「15年引きこもりの息子」の相談。(via chikiさん) 15年前から引きこもりの次男は今年30歳。大人しく部屋でインターネットなどをしているようですが、夫も来年には定年になり、いつまで親が養っていけるか心配で…