今回はインターネット依存についての研究。
- Cheung LM, Wong WS. The effects of insomnia and internet addiction on depression in Hong Kong Chinese adolescents: an exploratory cross‐sectional analysis. J Sleep Res 2011;20(2):311-7.
方法
香港。中国人青年719人が対象。インターネット依存の文献。ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)、中国語版インターネット嗜癖尺度(CIAS)、GHQ-12、インターネット利用パターンと社会人口統計学的特徴を調査。
結果
インターネット嗜癖のある学生(17.2%)のうち51.7%が不眠症であった。
2つの病理モデル
インターネット嗜癖(β=0.05;Sobel test Z=6.50、P<0.001)(a)と不眠症(β=0.59;Sobel test Z=4.49、P<0.001)(b)の両方がうつ病との有意な相関。
どちらのモデルが正しいのかはわからないが、zスコアはaのモデルの方が高いようだ。少なくとも、インターネット依存、不眠症のどちらを交絡として設定したとしても、うつ病に対する説明力はあるということのようだ。逆、つまり、うつ病が説明変数(独立変数)になることもあるのでは、と思ったが、この論文ではよくわからない。