井出草平の研究ノート

ポズニャック、樋口進、キングらがゲーム障害の正しさを再確認した論文

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    1. Rumpf, S. Achab, J. Billieux, H. Bowden-Jones, N. Carragher, Z. Demetrovics, S. Higuchi, Daniel L. King, K. Mann, M. Potenza, J. Saunders, M. Abbott, A. Ambekar, O. Aricak, S. Assanangkornchai, Norharlina Bahar, Guilherme Borges, M. Brand, E. Chan, T. Chung, J. Derevensky, Ahmad El Kashef, Michael Farrell, N. Fineberg, C. Gandin, D. Gentile, M. Griffiths, A. Goudriaan, M. Grall-Bronnec, W. Hao, D. Hodgins, P. Ip, O. Király, H. K. Lee, D. Kuss, Jeroen S. Lemmens, J. Long, O. Lopez-Fernandez, Satoko Mihara, N. Petry, H. Pontes, A. Rahimi-Movaghar, F. Rehbein, J. Rehm, E. Scafato, M. Sharma, D. Spritzer, Dan J Stein, Philip Tam, A. Weinstein, H. Wittchen, K. Wölfling, D. Zullino, V. Poznyak, 2018, Including gaming disorder in the ICD-11: The need to do so from a clinical and public health perspective, Journal of Behavioral Addictions. DOI:10.1556/2006.7.2018.59

ICD-11にゲーム障害を含めること:臨床および公衆衛生の観点からの必要性
世界保健機関(WHO)が策定した国際疾病分類第11版(ICD-11)にゲーム障害(GD)の導入が提案されたことで、この1年間、活発な議論が行われた。学術誌ではこの決定を広く支持していることに加え、van Rooijら(2018年)による最近の発表では、Aarsethら(2017年)がICD-11にGDを含めることに対して提起した批判が繰り返された。私たちは、この研究者グループが、WHOの視点を支持する、臨床および公衆衛生上の考慮事項を認識していないと主張する。特に、ゲーム業界は、GDは公衆衛生上の問題ではないと主張することで、その責任を軽減したいと考えているかもしれない。これは、メディア心理学、コンピュータゲーム研究、コミュニケーション科学、および関連分野に基づく学者の議論によって支持されているかもしれない。しかし、ICD-11の他の疾患や障害と同様に、GDを含めるかどうかの決定は、臨床的証拠と公衆衛生上の必要性に基づいている。したがって、GDを含めることはICDの本質を反映しており、必要としている人々の治療や予防を促進することになるという私たちの結論を繰り返し述べる。