井出草平の研究ノート

Ofcom - The Communications Market 2022

イギリスOfcomの2022年メディア利用調査から。

www.ofcom.org.uk

英国の成人インターネットユーザーは、毎日4時間をオンラインで過ごしている。インターネットを利用する人々は、スマートフォンタブレット、PCで1日平均3時間59分オンラインを利用した。

日本と同じような傾向だと思うが、唯一違いそうなのは、イギリス人はラジオが好き、という点。


調査結果 - 概要

2020年に見られた従来型通信サービスの利用状況の変化は反転した。2020年のロックダウン時に発生した固定電話の通話量と生放送のテレビ視聴時間の増加は、2021年には維持されていない。放送テレビチャンネルの平均視聴時間は1日3時間に減少し、16~24歳では1日1時間未満となった。固定電話の通話量は前年比14%減少したが、2019年に記録した大流行前の水準より高い水準を維持した。

放送テレビとラジオ全体の収益は、前年の減少を受け、回復している。オーディオビジュアルの総収入は2021年に190億ポンドに達した。全セクターで増収となったが、オンライン・オーディオビジュアルが成長の大部分を占め、38億ポンドから53億ポンドに増加した。ラジオの収入は6億3800万ポンドに達し、全国的な広告が増加を牽引した。

ロックダウン期間中に加速されたいくつかの変化は維持されている。固定電話の通話量は大きく後退したが、携帯電話の通話量の減少はかなり少なく、発信通話分数は前年比2%減にもかかわらず、2019年に比べて16%増となった。

データ通信の需要は引き続き拡大している。2021年には、固定回線とモバイル回線の月間平均データ量が増加した。モバイルのデータユーザー1人あたりの平均消費量は24%増の5.6GB/月となった。固定ブロードバンド接続では、月間平均データ使用量は6%増の453GBとなったが、これはパンデミック関連のロックダウンにより消費量が増加した2020年に記録した36%増よりも遅い成長率であった。

英国の成人インターネットユーザーは、毎日4時間をオンラインで過ごしている。インターネットを利用する人々は、スマートフォンタブレット、PCで1日平均3時間59分オンラインを利用した。

ラジオの聴取率は依然高い。ラジオを聴いている英国人口の90%において、毎週平均20時間がラジオを聴くことに費やされていた。

ほとんどの人が郵便を重要視している。ほぼ4分の3の人が、郵便はコミュニケーションの手段として不可欠、または重要だと感じていると回答している。