- Ha JH, Yoo HJ, Cho IH, Chin B, Shin D, Kim JH. Psychiatric comorbidity assessed in Korean children and adolescents who screen positive for Internet addiction. J Clin Psychiatry 2006;67(5):821-6.
概要
構造化面接を用いて、小児および青年のネット依存の併存症を調査した。
方法
研究は2段階に分けて実施。455人の小児(平均+/-SD年齢=11.0 +/- 0.9歳)および836人の青年(平均+/-SD年齢=15.8 +/- 0.8歳)を対象に、Young's Internet Addiction Scaleを用いてインターネット中毒の有無をスクリーニングした。依存/非依存の比較のために、精神病理の尺度も記入した。
63人の小児(13.8%)と170人の青年(20.3%)がネット依存ののスクリーニングで該当し、このうち、12人の小児(男性、N=9、女性、N=3)と12人の青年(男性、N=11、女性、N=1)を無作為に選び、現在状態の精神医学的診断の評価をした。構造化面接は、子どもにはK-SADS-PL-K、青年にはSCID-IVを用いた。
結果
小児群では7名が注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断。ADHD-RSのスコアの平均は6人の被験者では韓国の子どもの平均値より20%以上高かった。思春期群では、3人が大うつ病性障害、1人が統合失調症、1人が強迫性障害であった。
結論
臨床家はインターネット中毒の症例では年齢に特異的な併存精神疾患の可能性を考慮しなければならない。
ADHD-RS
ADHD-RSは有名な尺度。このあたりを参照のこと。
- DuPaul, G.J., Power, T.J., Anastopoulos, A.D., and Reid, R. 1998. ADHD Rating Scale-IV. Checklists, norms, and clinical interpretation. Guilford Press, New York, SA