井出草平の研究ノート

ゲームによるADHDのデジタル治療薬EndeavorRx、FDAの認可が下りる

Akili社のプレスリリースから。

www.akiliinteractive.com

ゲームによるADHD治療のニュースは各メディアが報じている。

www.cnn.co.jp

デジタル治療薬の概要

デジタル治療薬とされるゲームはndeavorRxTM (AKL-T01)という名前である。

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EndeavorRxは、感覚刺激や運動課題の提示を通じて神経系を直接標的にして活性化させ、認知機能を向上させるように設計されているとAkili社は説明する。

EndeavorRxは、治療を行うコアプログラムと保護者用のトラッキングアプリであるAkili Careの2つが中心的にプログラムになる。家族がモバイル端末でApp Storeからダウンロードすることができ、追加の機器を必要としない。

効果

600人以上のADHDと診断された子供たちを対象とした、プロスペクティブな無作為化比較試験を含む5つの臨床試験のデータに裏付けられている。

EndeavorRx治療の4週間後には、3分の1の子どもはADHDの注意結果の項目の1つも該当するものがなかった。約半数の保護者がEndeavorRx治療1ヶ月後には、子供の日常生活の障害に臨床的に有意味な変化が見らたと報告している。さらに、2ヶ月目にはその割合は68%に増加した。

対象は、主に不注意型または複合型の注意欠陥多動性障害ADHD)を有する8~12歳の小児で、注意力に問題があることが証明されている場合。コンピュータを用いたテストで測定される注意機能の改善を目的としている。

他の日本語記事

www.sbbit.jp

prtimes.jp

2017年12月に申請したのであれば2年半程度承認までかかったということだろう。