井出草平の研究ノート

DSM-5インターネットゲーム障害の構造化臨床面接

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  • Koo, Hoon Jung, Doug Hyun Han, Sung-Yong Park, and Jung-Hye Kwon. 2017. “The Structured Clinical Interview for DSM-5 Internet Gaming Disorder: Development and Validation for Diagnosing IGD in Adolescents.” Psychiatry Investigation 14 (1): 21–29.

DSM-5インターネットゲーム障害のための構造化臨床面接。青年期のIGD診断のための開発と検証
目的 本研究は、青年期におけるインターネットゲーム障害のための構造化臨床面接(SCI-IGD)の開発と検証を目的とした。方法 まず,DSM-5の文献レビューや専門家の協議による情報をもとに,SCI-IGDの予備項目を作成した。次に、SCI-IGDの心理測定的特性を評価するために、地域社会と臨床現場の両方から合計236名の青年を募集した。結果 第一に、SCI-IGDは約1ヶ月の期間で一貫していることがわかった。第2に、SCI-IGDと臨床医の診断的印象との間の診断的一致は良好であった。SCI-IGDの診断に対する正の尤度比推定値は10.93、負の尤度比推定値は0.35であり、SCI-IGDはIGDの存在を識別するために「非常に有用な検査」であり、IGDの不在を識別するために「有用な検査」であることを示した。第3に、SCI-IGDは障害のあるゲーマーとそうでないゲーマーを識別することができた。結論 本研究の意味合いと限界についても述べた。