- Carter, B., Rees, P., Hale, L., Bhattacharjee, D., & Paradkar, M. (2016). A meta-analysis of the effect of media devices on sleep outcomes. JAMA Pediatrics, 170(12), 1202–1208. https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2016.2341
本研究は、合計125,198人の子どもを対象とした20件の研究を統合分析したものである。
メディア機器の使用・アクセスと睡眠アウトカムとの関連性のメタアナリシス
寝室で使う子ども
- 不十分な睡眠時間: 機器を使用している子どもは、そうでない子どもに比べて睡眠時間が不足する可能性が2.17倍高い。
- 低い睡眠の質: 睡眠の質が低下する可能性が1.46倍高い。
- 日中の過度な眠気: 日中に強い眠気を感じる可能性が2.72倍高い。
機器を直接使用していなくても、寝室に置いてある子ども
- 不十分な睡眠時間: 機器が寝室にある子どもは、ない子どもに比べて睡眠時間が不足する可能性が1.72倍高い。
- 低い睡眠の質: 睡眠の質が低下する可能性が1.79倍高い。
- 日中の過度な眠気: 日中に強い眠気を感じる可能性が1.85倍高い。
睡眠の質
寝室で機器を使用している子どもの場合、睡眠の質が低下するオッズ比は1.46(95% CI: 1.14–1.88)である。個人データを用いた解析では、調整オッズ比が1.92(95% CI: 1.27–2.90)とさらに高くなっている。 また、寝室に機器があるだけで使用していない子どもにおいても、睡眠の質が低下するオッズ比は1.53(95% CI: 1.11–2.10)である。
日中の過度な眠気
寝室で機器を使用している子どもでは、日中の過度な眠気を感じるオッズ比が2.72(95% CI: 1.32–5.61)である。 寝室に機器があるが使用していない子どもでも、オッズ比は2.27(95% CI: 1.54–3.35)と高い。
総括
本研究は、携帯型メディア機器の使用が子どもの睡眠に強い悪影響を与えることを示している。特に注目すべき点は、直接使用していなくても寝室に機器が存在するだけで睡眠の質や日中の覚醒度に悪影響を及ぼすという点である。 これらの結果は、教育や医療の現場において、夜間のデバイス使用制限や寝室からの排除といった介入が必要であることを裏付けている。