MAP(最小平均偏相関)

探索的因子分析において因子数を決定する基準として使われるMAPについて。 MAP:Minimum Average Partial correlationであり、日本語だと最小平均偏相関になる。 Velicerによつて開発された方法である。 link.springer.com 因子数を決める基準はどれが適切か…

Mplusで因子分析 & 因子選択の基準

Mplusで因子分析をしたことがなかったので、勉強がてらのメモ。 今回行うのは、下記のエントリで行った探索的因子分析の内容と同じである。 ides.hatenablog.com データはこちらから Mplusのコード TITLE: Exploratory Factor Analysis by Mplus, using NEO …

ユースケ・サンタマリアのうつ病

サブカル・スーパースター鬱伝 (徳間文庫カレッジ)作者: 吉田豪出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2014/11/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (17件) を見る ユースケ・サンタマリアはある時期、うつ病であったようだ。 文庫版でユースケ・サンタマリア…

宮本輝「パニック障害がもたらしたもの」

パニック障害になった有名人の一人として宮本輝がいる。 宮本輝のエッセイに「パニック障害がもたらしたもの」というものがある。 いのちの姿 完全版 (集英社文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/10/20メディア: 文庫この商品を含むブログ…

ひきこもりと暴力・犯罪

川崎の事件、元農水省事務次官による長男の刺殺事件を受けて、ひきこもりと暴力の関係性があるのではないかと考える人が多いようで、メディアの取材等も来ているので、少しまとめてみようと思う。 ひきこもりというものを有名にした一つは新潟少女監禁事件(w…

フロイトはヒッピーである

フロイト先生のウソ (文春文庫)作者: ロルフデーゲン,Rolf Degen,赤根洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/01/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (42件) を見る フロイトは話のフックであって、この本にはフロイトそのも…

精神科の選び方3 ベンゾジアゼピン

以前のエントリの続きである。 精神科の選び方1 ガイドライン 精神科の選び方2 血液検査 今回はベンゾジアゼピン系の薬剤についてである。 最近はベンゾジアゼピンの処方がやり玉にあがることが多い。ベンゾジアゼピンとされる薬剤は主に下記の薬剤である…

精神科の選び方2 血液検査

イントロダクション 前回に引き続き精神科の選び方について。 前回はガイドラインと自分の受けている治療を比較するということだったが、今回は血液検査についてである。 前回は精神疾患以外のほとんどの疾患に応用できる方法だったが、今回はうつ病に限定し…

精神科の選び方1 ガイドライン

イントロダクション 精神科の選び方について相談をされることが度々あるので、まとめてみたい。 精神科選びというのはかなり難しい。治療方法が複雑なので説明が尽くせないということもあるが、一般的に悪手とされているものでも、会心の一手であることも稀…

因子分析のブックガイド

因子分析の参考書のブックガイドを書いておきたいと思う。 誰も教えてくれなかった因子分析: 数式が絶対に出てこない因子分析入門作者: 松尾太加志,中村知靖出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2002/05/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリッ…

ヒトラーとパーキンソン病

少し前に「ヒトラーは“ジャンキー”?」というBSドキュメンタリーがあり、興味深かったので、購入した本。 ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)作者: 小長谷正明出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/05/01メディア: 新書…

カイザー基準についてのメモ

因子分析の勉強メモ。 カイザー基準は、カイザー・ガットマン基準と呼ぶこともある。これはKaiser(1960)よりも先にGutttman(1954)が先に指摘があったため、連名での表現である。 固有値が1以上のものを因子とする方法である。それは、1つの因子にしか負…

柳井晴夫「因子分析法の利用をめぐる問題点を中心にして」

因子分析について少し勉強をしているところである。因子分析は心理学の人が使うことが多く、心理学徒ではない僕は因子分析をほとんど使ったことがなく、勉強もろくにしたことがないので自分の勉強を兼ねてのエントリーである。 今日、取り上げるのは下記の文…

WordPressを利用して授業の出席をとる

今年度の後期(の後半)から、大学での出席のとり方について見直してみた。 今まではマークシートで出席をとっていたが、スマホを利用する方法に変更した。 基本的な手順は以下である。 1. Webで出席フォームを用意する。 2. アドレスをQRコードにしてレジメに…

Rで因子分析 基礎

この原稿は統計学勉強会のためにかかれたもので、学校で習うあたりまでの簡単な解説である。 因子分析とは (探索的)因子分析とは、観測できる変数から観察できない因子(潜在変数)を見出す探索し発見する方法である。このように説明してもよくわからないの…

コマンドの複製

何度も同じような分析をするときには 統計処理を行うとき、クロス集計表や相関係数などの基礎分析を山のようにしなければならない時がある。 SPSSのようにマウスでポチポチしていると大変な手間*1コマンドだと、同じような分析を何度もする際に非常に楽だと…

今学期のおすすめ学習アプリ

大阪大学でICT教育を取り上げる授業があり、毎回、学生たちに学習アプリのおすすめを聞くことにしている。 僕が知らないアプリを学生に教えてもらう機会でもあるので、楽しみにしている授業の一つだ。今学期話題に挙がったアプリをまとめておこうと思う。 僕…

Rで基礎分析(クロス集計表、相関係数、分散分析)

このエントリーは統計学勉強会用の下書きである。 ここでは、Rでクロス集計表、相関係数、分散分析をする方法を述べる。 どんな難しい分析をするときにも、最初は記述統計、そして、この3つの分析をして、多変量解析に進む。 その意味で、基礎分析と言って…

パネル調査は社会学にとって必要か

社会学はどこから来てどこへ行くのか作者: 岸政彦,北田暁大,筒井淳也,稲葉振一郎出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2018/11/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る シノドスで書評するために読んでみた。 非常に面白い。 想定された読者は社会学者だ…

Rのlavaanパッケージでパス解析を行う

SEMはMplusを使ってきたので、lavaanパッケージについてはほとんど知らないのだが、使う必要性が出てきたので、勉強がてらにメモ。 いわゆるパス解析をこのエントリーではやってみようと思う。 lavaanパッケージを使用するのでインストールをする。 lavaanパ…

ヒステリー性パーソナリティ障害

時折、ヒステリーの話であったり、ヒステリック・パーソナリティ障害の話をするのだが、いまいち伝わらないことが多いので、ヒステリー性パーソナリティ障害にいついてまとめておきたい。 ヒステリー性パーソナリティ障害とは古典的ヒステリーの特徴を持った…

CP換算計算シート

抗精神病薬のクロルプロマジン換算のシートを作る機会があったので、以下にリンクを貼っておく。エクセル形式(.xlsx)で、凡例として架空のサンプルデータが10ほど入力してある。 http://www.idesohei.net/files/CPEquivalents.xlsx

アルコール使用障害と併存症

アルコール使用障害(AUD)と併存症についてまとめてみた。 アルコール使用障害の概観 アルコール使用障害(AUD)は、医療費の4%を占める慢性疾患および再発性疾患である(Margolese et al., 2004 ; Rehm et al., 2009)。 12ヶ月と生涯AUD(DSM-5)の有病率…

ゲーム障害 Gaming disorder

WHOの診断基準であるICD-11が策定されたのでゲーム障害を訳出した。 icd.who.int 原文 Description Gaming disorder is characterized by a pattern of persistent or recurrent gaming behaviour (‘digital gaming’ or ‘video-gaming’), which may be onlin…

検定の早見表

どのような分析・検定をすればいいかがかかれている。 こちらの書籍から。 Statistical Rethinking: A Bayesian Course with Examples in R and Stan (Chapman & Hall/CRC Texts in Statistical Science)作者: Richard McElreath出版社/メーカー: Chapman an…

抹消結果を伴った潜在クラス分析の方法の比較

潜在クラス分析の潜在変数を独立変数として使う場合には、いくつか方法がある。最も簡便なのは、潜在クラス分析の中に、従属変数を組み込んでしまう方法である。 パス図で示すとこの方法が合理的であることがわかるだろう。 近年になって一部の統計パッケー…

抹消結果(distal outcomes)を伴った潜在クラス分析

抹消結果を伴った潜在クラス分析(Latent Class Analysis with distal outcomes)とは、潜在変数を独立変数にした分析のことである。今回はMplusを使用して分析を行ってみたい。 まとめると以下のようになる。 表1 カテゴリカル変数の分析法のまとめ 観察さ…

Mplusにおける混合モデルのauxiliary設定

Mplusでは、潜在変数を扱った混合モデルの場合、潜在変数を独立変数にする場合でも、従属変数にする場合でも、補助コマンドを設定する必要がある。 共変量とは、潜在変数を従属変数にする場合の独立変数を指し、抹消結果(distal outcomes)は潜在変数を独立…

Rでオッズ比と調整済み残差を出す

2x2のクロス集計表の場合はオッズ比と調整済み標準化残差は似たような統計量になる。どちらが好まれるかは分野によって異なるので、適宜、好まれる方を使用するのがよいと思う。社会学ではそれほど見かけることはないが使用されるはずである。オッズ比はなぜ…

強姦被害者に処女かどうか聞くことは必要か?

「警察官が被害者に「処女ですか?」と聞く必要はない - キリンが逆立ちしたピアス」で処女膜損傷が「強姦致傷」と認められた判例のことを知り、判例を調べてみた。 この問題はもともと、山口敬之氏からレイプ被害を訴えた伊藤詩織さんが警察で「処女ですか…