井出草平の研究ノート

Stack-Up誕生秘話

Stack-Upを立ち上げたスティーブン・マチュガ大尉の自己紹介とStack-Upの成り立ちについて。

www.stackup.org

「私がイラクにいたとき、歩兵中隊は図書館から木箱いっぱいの中古のロマンス小説を受け取りました。しかし、そこで私は、人々は退役軍人を助けたいと思っているが、私たちが何を望んでいるのかを知らないだけなのだ、と気づきました。」

私はスティーブン・マチュガ大尉です。ビデオゲームは私の人生を救ってくれました。

歩けるようになった頃から、常に様々なゲーム機のコントローラーを手にしていました。だから、13ヶ月のイラク派遣から再派遣されたとき、ビデオゲームが普通の生活に慣れるのに役立ったのは当然といえば当然です。

私が特に困ったのは、ゴミ拾いの日でした。イラクでは、反乱軍が国中の道路脇に散乱したゴミの山に爆発物を隠していたので、そのそばを車で通るたびに、自分の目の前で爆発するのをただ待つしかなかったんです。帰国して、ゴミの日にショッピングモールに車を走らせたら、家の周りはゴミの山だらけだったと想像してみてください。確かに私は無事に家に帰ることができましたが、無意識のうちにゴミの山から出るワイヤーを探してしまい、家を出るのが非常に難しくなってしまいました。

幸いなことに、イラクから帰国した数週間後に「World of Warcraft」という小さなゲームが発売されました。フォートルイス近くのウォルマートで、朝6時に玄関に立ち、開店を待って、手に入れたことを覚えています。その後1カ月ほどは、起きている間中、このゲームのことで頭がいっぱいでした。外出を余儀なくされると、急いでゲームに戻り、1年間の戦闘地域での生活で蓄積された不安を、やがてゲームが忘れさせてくれました。

このサポートを戦友たちと分かち合いたいと思ったのです。2010年、イラクから来た私の運転手が再入隊し、すぐにアフガニスタンに送られたとき、彼は私に助けを求めてきました。私がゲーム業界にコネクションを持っていることを知っていたので、その人たちに連絡を取って、部隊にゲームとゲーム機を提供できないか、と言ってきたのです。ゲーム業界からの反応は驚くばかりで、驚くほどたくさんのゲームやギア(周辺機器)を寄贈していただきました。アフガニスタンでそれを受け取ると、このクレイジーな元陸軍大尉が、メールを送ってきた部隊に何千ドル分ものゲームやギアを送っているという噂が広まったのです。

そして今、私たちは立ち上がり、Stack-Up.orgを立ち上げ、ゲームの功績を誇りに思っています。